頼れる税理士、頼れない税理士
税理士は「企業のホームドクター」とよく言われます。
ホームドクターとは、何か不安があるときにまず最初に相談する医師のことです。
かかりつけの医者のことですね。
ホームドクターとして、患者の日頃の体調、つまり企業の経営を管理することが、税理士の仕事だからです。
定期健診によっていち早く危険を察知したら、正しい処置を施す。
税務のみならず、経営計画づくりから後継者探しまで、経営のあらゆる相談ごとを受け付けることになります。
税理士の業務の具体例をあげると・・・
- 会計帳簿を社内で作成するように指導する。
「自計化」「初期経理指導」 - 月に一度以上、関与先(クライアント)に足を運び、監査を行う。
「月次巡回監査」 - ITを活用して、不正やミスが発生しえない会計システムを導入する。
- 集計・確定された会計データをもとに、経営助言を行う。
- 税務申告書を提出する際には、税務監査証明書を添付する。
どれも、中小企業のホームドクターを務めるには欠かせない業務です。
中小企業は、大企業に比べてお金も人材も不足しています。
そんななかで本業に専念できるのは、税理士がこうして経営者のさまざまな相談に応じ、問題を解決しているからこそ。
これが中小企業経営者と、税理士の理想の関係です。
ところがホームドクターであるはずの税理士が“やぶ医者”だったらどうでしょうか・・・?
「年に一度しか関与先に姿を現さず、仕事は帳簿の転記(記帳代行)のみ。」
これでは、中小企業の経営のわずかな変化を見逃してしまいます。
いつの間にか病巣が広がり、経営が危機に瀕していても、まだ安穏としている。
経営者から相談ごとは「それは専門外」といって答えない。
ホームドクターどころか、どこかの大学病院の偉い先生気取りですね。
実は、こんな“やぶ医者”とよばれてしまってもおかしくない、税理士の先生は数多く存在するのです。
- 仕事は「記帳代行」のみ。それ専門の「テキトー税理士」もいる。
- 関与先に足を運ぶのは、数ヶ月に一度だけ。
- 勧めてくる会計ソフトは、簡単に数字を改ざんできる酷い代物。
- 「経営助言」は業務範囲外。それをするだけの実力もない。
- 経営者が頼んでも、あれやこれや理由をつけて税務監査証明書を添付しない。
これらは、ほんの一端にすぎません。
悲しいかな、このような税理士の顧問先企業は、減退してしまう可能性大です。
人間も企業も同じで、風邪をこじらせれば死に至る・・・。
経営もまたわずかな変化が積み重なり、取り返しのつかない事態に及ぶ・・・。
そんなダメダメ税理士は、その変化を見逃すしてしまうのです。
それは、実際に顧問先の企業より、評価の声があがっている企業です。
